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『ザ・ビートルズ・ボックス(ステレオ リマスター)』 ザ・ビートルズ

ザ・ビートルズ・ボックス(The Beatles Long Card Box)/ザ・ビートルズ(The Beatles)   ザ・ビートルズ・ボックス
(The Beatles Long Card Box)

ザ・ビートルズ(The Beatles)
オススメ度5
ビートルズのオリジナル・アルバム全14タイトルが21世紀最高の音質で蘇る。オリジナルの音源を4年がかりできめ細やかにデジタル・リマスターし、最も原曲に近いサウンドで収録。それぞれのアルバムに関するミニ・ドキュメンタリーを収録したDVD付き。

■ディスクリスト
[DISC 1] Please Please Me
[DISC 2] With The Beatles
[DISC 3] A Hard Day's Night
[DISC 4] Beatles For Sale
[DISC 5] Help!
[DISC 6] Rubber Soul
[DISC 7] Revolver
[DISC 8] Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band
[DISC 9] Magical Mystery Tour
[DISC 10-11] The Beatles
[DISC 12] Yellow Submarine
[DISC 13] Abbey Road
[DISC 14] Let It Be
[DISC 15-16] Past Masters
[BONUS DISC] ミニ・ドキュメンタリー



2009年9月9日、ついにビートルズのリマスターCDが発売された。

ザ・ビートルズ・ボックス


1987年にCD化されて以来初となる全曲のデジタルリマスターで、ファンには待望のリリース。
同時にこの『ステレオ・ボックス』と限定の『モノ・ボックス』も発売された。

今回のリマスターを機に、これまでモノラルで発売されていた初期4枚のアルバムも、
ステレオがレギュラー音源とされる方針のようだ。
自分のようにステレオ盤レコードに馴染んだ世代には、再びステレオ盤が高音質で聞けるのは嬉しい限りだ。


発売日の0時にはCDショップでカウントダウンする様子が、テレビのニュースでも流れました。
若い人が多かったのも印象的でしたね。
日本国内でも2日間で150万枚を突破したそうだ・・・。
もう40年も前のバンドが、これほど愛されているのは、その音楽の素晴らしさを物語っていると言えるでしょう。

ボックスは高額だが、バラで購入(38,600円)するよりも割安なので、
思い切って手に入れておく価値は十分にありそうだ。
・・・大きすぎて、収納場所には困るが(汗



<音について>
さて、今回のリマスターの基本姿勢ですが、
初CD化した当時よりも飛躍的に進化した最新技術を駆使し、最高品質の音をCDに納めるというものだ。
新たに変化させた音を作るのではなく「4人が当時聞いていた音を再現する」という形で進められた。


気になる音の仕上がりは、音量が大きくなり、格段にクリアになっています。
各楽器がそれぞれ際立って、歌も前面に出て聞こえてくる。
まるで目の前にあった壁が取り払われたような感じだ・・・
特に中期のアルバム『Magical Mystery Tour』あたりは、その違いがよく分かる。
変に今風に音圧を上げたりしていないのはほっとした。
是非、最高にクリアな音で、目の前で演奏するビートルズを体感して欲しい。


自分もレコーディング作業をする立場として、あえて言わせていただくと・・・
アルバムや曲によっては、やはり高音が強いのが気になったり、
コンプレッサー(リミッター)の効果が気になった。
リマスターという作業では、曲全体にエフェクターの効果がかかってしまうので、
イコライザーもコンプレッサーも相当慎重に、最低限にとどめる必要があるのだ。
ここがリミックスに比べて、シンプルゆえに難しいところ。

特に初期の録音ではもともとボーカルが歪んでいる曲もあり、
クリアになったことで、これまであまり気にならなかった歪みが気になってしまう部分もある。
古い音源をクリアにするということは、それだけ難しいということなんだよね。
今回のリマスタープロジェクトに、何故かジョージ・マーティンが携わっていないのも残念なことの1つだ。

現在のCDフォーマット(16bit/44.1khz)では、アナログ時代の高音の倍音成分までは到底カバーできないので、
この先はフォーマットの向上が必要になるのかもしれない。



  *  *  *


ザ・ビートルズ・ボックスのブックレット、ジャケット
▲ブックレットとジャケット
ブックレットはスタジオのショットなど貴重な写真が豊富。日本版は歌詞カードと日本語解説付き。
ジャケットは三つ折タイプで、かなりしっかりした作り。
左にブックレットを収納、右にディスクを収納する形だ。
ジャケットは指紋ががんがん付くので取り扱いが難しい気がする・・・(汗



ザ・ビートルズ・ボックスのCD盤面
▲盤面
LP時代のレーベルを復刻したデザイン。
これまでのCDは銀面バックにシンプルな文字だけの味気ないものだった。
音だけでなく、こうしたデザインも残していってくれるのは嬉しい。
 左上『Please Please Me』 右上『Magical Mystery Tour』
 下『The Beatles』の2ディスク



オマケ〜開封の仕方〜
ボックスの帯をそのままの状態で保存したい人は、
上部のシュリンク・フィルムをカッターで外箱に沿って四角くカットすると良いでしょう。
ザ・ビートルズ・ボックスの開封の仕方


▼ボックスの動画

内容がよく分かります。
ちなみにこちらは輸入盤でCDがむき出しになっているようですが、
国内盤はビニールのカバーに入っていて安心です。



投稿者 SAKAKI : 2009年09月15日 23:22

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