『イン・ジャパン!』 ジャクソン5

イン・ジャパン!(In Japan!)/ジャクソン5(Jackson 5)   イン・ジャパン!(In Japan!)/(紙ジャケット仕様)
ジャクソン5(Jackson 5)
オススメ度4
ジャクソン・ファイヴ初の来日公演、1973年4月30日の大阪厚生年金会館大ホールでの公演を収録したライヴ・アルバム。日本初CD化。


■曲目リスト
1. イントロダクション:ウィアー・ゴナ・ハヴ・ア・グッド・タイム / Introduction/We're Gonna Have a Good Time
2. ルッキン・スルー・ザ・ウィンドウズ / Lookin' Through the Windows
3. ガット・トゥ・ビー・ゼア / Got to Be There
4. 帰ってほしいの|ABC|小さな経験 / I Want You Back|ABC|Love You Save
5. ダディーズ・ホーム / Daddy's Home
6. 迷信 / Superstition
7. ベンのテーマ / Ben
8. パパ・ウォズ・ア・ローリング・ストーン / Papa Was a Rollin' Stone
9. 恋の約束 / That's How Love Goes
10. さよならは言わないで / Never Can Say Goodbye
11. エイント・ザット・ペキュリア / Ain't That Peculiar
12. キミはボクのマスコット / I Wanna Be Where You Are



2009年9月9日、日本公演のライブ・アルバムが、ついに日本でもCD発売された。
ファンとしては、ついにか・・・という感じだが、、、
全編ホール・ライブを収めたアルバムとしては、唯一の作品で貴重な音源だ。


1973年4月、東京音楽祭の特別ゲストとして来日したジャクソン5は東京、広島、大阪でコンサートを行った。
その大阪公演を収めたのが本作で、当初は日本だけで発売された。


幅広い選曲
ジャクソン5のオリジナルはもちろん、マイケルとジャーメインのソロ・ナンバーも演奏。
さらにスティーヴィー・ワンダー(6. 迷信)、テンプテーションズ(8. パパ・ウォズ・ア・ローリング・ストーン)、
マーヴィン・ゲイ(11. エイント・ザット・ペキュリア)など、モータウン・アーティストのカヴァーも聞け、
このライブ盤ならではの楽しみと言えるだろう。


変声期のマイケル
『イン・ジャパン!』は、『スカイライター』発売直後に行われたライブで、
ちょうど声変わりの途中だったマイケルは、高音を苦しそうに歌っている。
ほとんどの曲で高音部分をフェイクして音を下げているが、うまくこなしていて、このあたりの技術はさすが。
変声期にあったことが、カヴァー曲を豊富に取り入れた要因なのかもしれない。


貴重な記録であることは間違いないが、声変わり前の絶好調のコンサートも聴いてみたい。
そういう意味でも、全盛期のしっかりとしたフル・ライブ・アルバムが出されていないのは残念。
(『ゴーイング・バック・トゥ・インディアナ』はあるが、スタジオ・ライブとの抱き合わせ)
音源が残っているのなら、今からでも出して欲しい♪


聞きどころ
日本公演ということで、ところどころでマイケルが「アリガトウ」と発しているのが、
なんとも微笑ましい。

変声期のため、フェイクされている曲が多いのが残念だが、
そんな逆境の中でもこころを込めて歌う「3. ガット・トゥ・ビー・ゼア」の熱唱は、こころを揺り動かされる。

「6. 迷信」は当時のマイケルのキーに合わされていて、ノリノリで歌っていて気持ちいい。
それでも、スティーヴィーのキーよりも5つ上だ。

そして何といってもラストを飾る「12. キミはボクのマスコット」
高音はやはり出ていないが、エンディングの繰り返しで会場と一体となって盛り上がっていく。
すごい手拍子、、ゾクゾクさせられる瞬間だ!

・・・が、CDはフェイド・アウトで終了。
なんだか盛り上がってる中、一人取り残されていくようで寂しい気がする。


〜仕様〜
・初回生産限定 紙ジャケット仕様
・高音質素材 SHM-CD採用
・国内オリジナル・マスターを基にした2009年最新リマスター音源
・日本初回盤LPを再現した紙ジャケット仕様
・日本初回盤LPを再現したシリアル・ナンバー入りレーベルカード封入
・解説・歌詞・対訳付


『イン・ジャパン!』 ジャクソン5のジャケット、帯
▲紙ジャケットと帯
精巧にに再現された紙ジャケット。
日本初回盤LPの帯も再現されていて嬉しい。右は今回のCD用の帯。


『イン・ジャパン!』 ジャクソン5の見開きジャケットの内側
▲見開きジャケットの内側
見開きでしっかりと復刻。
曲目と作曲者が左側に掲載されているが、メドレーの「4. 帰ってほしいの|ABC|小さな経験」は何故かカットされている。


『イン・ジャパン!』 ジャクソン5のレーベルカード
▲レーベルカード(左)とライナーノーツ(右)
レーベルカードにはシリアルナンバーも入っている。
当時のレーベル・デザインが味わえるのは嬉しい、CD盤面にも採用して欲しかったが・・。
また、CD用の解説・歌詞の他に、当時のライナーノーツも封入されている。
LPサイズのものをそのまま縮小しているため、文字が小さく読むのはかなり気合がいりそうだ。
こちらに掲載の歌詞には、トーク部分をより詳しくフォローしているので、
マイケルやメンバーのMCをより楽しむ助けになるだろう。


投稿者 SAKAKI : 2009年11月30日 18:44

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『ジョイフル・ジュークボックス・ミュージック/ブギー』 ジャクソン5

ジョイフル・ジュークボックス・ミュージック/ブギー(Joyful Jukebox Music/Boogie)/ジャクソン5(Jackson 5)   ジョイフル・ジュークボックス・ミュージック/ブギー(Joyful Jukebox Music/Boogie)/(紙ジャケット仕様)
ジャクソン5(Jackson 5)
オススメ度4
未発表曲を集めたコンピレーション・アルバム2作、76年発表の『ジョイフル・ジュークボックス・ミュージック』と、79年発表の『ブギー』をカップリング。日本初CD化。

■曲目リスト
<ジョイフル・ジュークボックス・ミュージック>
1. ジョイフル・ジュークボックス・ミュージック
2. ウィンドウ・ショッピング
3. ユアー・マイ・ベスト・フレンド・マイ・ラヴ
4. ラヴ・イズ・ザ・シング・ユー・ニード
5. エターナル・ライト
6. プライド・アンド・ジョイ
7. スルー・シック・アンド・シン
8. ウィアー・ヒア・トゥ・エンターテイン・ユー
9. メイク・トゥナイト・オール・マイン
10. ウィアー・ゴナ・チェンジ・アワ・スタイル
<ブギー>
11. ラヴズ・ゴーン・バッド
12. アイ・エイント・ゴナ・イート・マイ・ハート・アウト・エニモア
13. ABC
14. 愛するあの娘に
15. ワン・デイ・アイル・マリー・ユー
16. さよならは言わないで
17. オー・アイヴ・ビーン・ブレスト
18. ペニー・アーケード
19. ジャスト・ビコーズ・アイ・ラヴ・ユー
20. ダンシング・マシーン
21. ハム・アロング・アンド・ダンス (アンカット・ヴァージョン) <ボーナス・トラック>



2009年9月9日、ジャクソン5の紙ジャケット仕様CDが発売された。
日本でもついに『ジョイフル・ジュークボックス・ミュージック/ブギー』が、初CDリリースとなった。
これでジャクソン5のCDカタログが、ようやく完璧なものとなったわけで、
そういった意味でも意義の大きいコレクションと言えるだろう。

2009年9月9日と言えば、正にビートルズのリマスター盤発売のその日でもあり、
タイミング的に悪すぎた・・・ためか、大きな話題にならなかったのは何とも残念だ。


『ジョイフル・ジュークボックス・ミュージック』
グループは伝説的なレーベル「モータウン」を離れ1975年にエピック・レコーズに移籍。
モータウンに一人残ったジャーメインの代わりにランディを加え、「ジャクソンズ」として新たなキャリアを始動させている。
(ジャクソン5の名称の使用はモータウンに阻まれた)


モータウンは、マスターテープ保管庫から過去のセッションで発表されなかった音源をいくつか発掘し、
彼らが去った翌年1976年に『ジョイフル・ジュークボックス・ミュージック』と銘打ってリリース。
収録曲の大半は、1972年から1973年のもので、
『スカイライター』と『ゲット・イット・トゥゲザー』セッションでの未発表音源だ。

録音時期から楽曲はどれもダンス・ミュージック。
お蔵入りの曲とは言え、そこはマイケル率いるジャクソン5、クオリティはどれも高く、
「4. ラヴ・イズ・ザ・シング・ユー・ニード」などはキャッチーで悪くない。


『ブギー』
1979年にリリースされた2枚目のアウトテイク集。
当時マイケルはアルバム『オフ・ザ・ウォール』と大ヒット曲「今夜はドント・ストップ」をリリースし、
スターダムに登り詰めようとしていた。
そこでモータウンが再び未発表音源の発掘に取り掛かり、発表されたものだ。


モータウンでの最初期から幅広い時期の音源で構成されており、
内容は『ジョイフル・ジュークボックス・ミュージック』を遥かにしのぐ掘り出し物ばかりで、
ジャクソン5ファンは狂喜乱舞した(と言われている)。
未発表トラック7曲の他に、「13. ABC」「16. さよならは言わないで」「20. ダンシング・マシーン」のリミックスも収めている。
ちなみにリミックスはストレートなもので、大きな変更点はないようだ。
『ブギー』が市場に出回っていたのは、ほんの短い期間だったため、今回の再リリースは大変喜ばしいことである。


ジャクソン5には、スティーヴィー・ワンダーのカバーが多数あるが、
ここでは名曲「14. 愛するあの娘に」のカバーを聞くことができる。
オリジナルよりもスローテンポになっているが、速いテンポでも聞いてみたい曲だ。
こんな曲もカバーしていたんだな・・・ということが分かるだけでも、ファンにはたまらない。
ボビー・テイラーのカバー「17. オー・アイヴ・ビーン・ブレスト」も、素晴らしい。


〜仕様〜
米国制作2004年リマスター音源。米国初回盤LPを再現した紙ジャケット仕様(2種同梱)。
米国初回盤LPを再現したシリアル・ナンバー入りレーベルカード封入。解説・歌詞・対訳付き。


ジョイフル・ジュークボックス・ミュージック/ブギー(Joyful Jukebox Music/Boogie)/ジャクソン5(Jackson 5)ジョイフル・ジュークボックス・ミュージック/ブギー(Joyful Jukebox Music/Boogie)/ジャクソン5(Jackson 5)
▲紙ジャケット


シリアル・ナンバー入りレーベルカード 『ジョイフル・ジュークボックス・ミュージック/ブギー』 ジャクソン5
▲シリアル・ナンバー入りレーベルカード
当時のレーベル・デザインが味わえる。
CD盤面にも採用して欲しかったが、B面がないCDでは中途半端になってしまうということか。


投稿者 SAKAKI : 2009年11月23日 19:01

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『ザ・ビートルズ・モノ・ボックス(BOX SET)(リマスター)』 ザ・ビートルズ

ザ・ビートルズ・モノ・ボックス(BOX SET)(リマスター)(The Beatles In Mono)/ザ・ビートルズ(The Beatles)   ザ・ビートルズ・モノ・ボックス(BOX SET)(リマスター)
(The Beatles In Mono)【初回生産限定盤】

ザ・ビートルズ(The Beatles)
オススメ度5
ザ・ビートルズのモノラル用ミックスの集大成ともいえるボックス。『プリーズ・プリーズ・ミー』からのオリジナル・モノ・ミックスのアルバム10枚とステレオ盤『パスト・マスターズ』に対応したアルバム未収録集の『モノ・マスターズ』を収めている。紙ジャケット仕様。

■ディスクリスト
DISC 1 プリーズ・プリーズ・ミー
DISC 2 ウィズ・ザ・ビートルズ
DISC 3 ハード・デイズ・ナイト
DISC 4 ビートルズ・フォー・セール
DISC 5 ヘルプ!
DISC 6 ラバー・ソウル
DISC 7 リボルバー
DISC 8 サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド
DISC 9 マジカル・ミステリー・ツアー
DISC 10-11 ザ・ビートルズ(ホワイト・アルバム)
DISC 12-13 モノ・マスターズ



2009年9月9日、全オリジナル・モノ録音185曲が最新のデジタル・サウンドでリリースされた。


ザ・ビートルズ・モノ・ボックス


『ヘルプ!』以降の6枚のアルバムがモノラルでCD化されるのは初。
長年のファンでも、聞いたことがない人が多いのではないだろうか。
そんな貴重な音源がリマスターで聞けるのは画期的な事なのだ。
さらに『ヘルプ!』『ラバー・ソウル』の2作は、ボーナス・トラックに
65年版のオリジナル・ステレオ・ミックスも収録している。
※この2枚は1987年の初CD化時に、ジョージ・マーティンがリミックスを行っている。


これら歴史的な音源だが、分売はされないので、
この限定ボックス・セットを逃さず手に入れておきたい。



■なぜ今モノなのか?
ビートルズが活動した60年代は、再生機がモノからステレオへ移行する時期にあったため、
モノラル盤とステレオ盤の2ミックスが作られている。
『ホワイト・アルバム』までは、基本的にモノでの再生を想定してレコーディングが行われていた。
当時のイギリスでは圧倒的にモノ再生装置のほうが普及していたためだ。
ビートルズ自身もモノラル・ミックスのみに立ち会っていたり、
マスタリングに費やした時間もモノラル・ミックスのほうが長い。
また、ジョンが聞いていたのもモノラル・ミックスだった。
このような背景からも、ビートルズが本当に聞かせたかった音は、
モノ・ミックスのほうに反映されているのだ。


そして、もう1つ!モノの人気の理由がある。
それは、ずばり別テイクが豊富に聞けるということだ。
ステレオとモノは、それぞれ個別にミックス・ダウンを行っているので、
同じ曲でもテイク違いやミックス違いの曲が非常に多い。
当時はトラック数が少なかったため、トラックダウンを行いながら、楽器やSEをリアルタイムで追加することもあり、
こうした楽器が別テイクだったり、SEの入るタイミングが違っている曲も多い。
また、フェード・アウトが遅い曲もあり、今まで聞けなかったアドリブ・ボーカルやギターソロが聞けるのも、
ファンにはたまらないのである。


<代表的な別テイク>
・プリーズ・プリーズ・ミー … ステレオではサビ後のAメロでジョンが歌詞を間違えている。
・恋におちたら … ステレオではジョンのボーカルがダブルトラック。モノはシングル。
・ヘルプ … ボーカルとタンバリンが別テイク。モノラルのほうが後日録り直したもの。
・サージェント・ペパーズ〜 (リプライズ) … モノにはエンディングにポールのアドリブ・ボーカルが入っている。
・ブルー・ジェイ・ウェイ … モノは、テープ編集によるコーラス、SEが入っていない。
・オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ … モノでは、イントロの手拍子がカットされている




■音の感想
今回のリマスター作業は、ステレオとモノで2班に別れ、
スタジオもスピーカーも異なる環境で行われている。
ステレオがより高音を立ち上げているのに対し、モノは控えめだ。
正直、87年CDとの違いがわかり辛いくらいだが、ステレオに比べてバランスのよい上品な仕上がりで好感がもてる。
もともと1トラックのモノラル音源に変化を加えることは非常に難しいことで、
これは非常に賢明なリマスター作業であったと評価できる。
モノ班がステレオ・リマスターを行ったものを聞いてみたいくらいだ。

また、マスターテープに起因するものだが、
ステレオ盤に比べてリバーブ成分が少なくミックスされている(特にアルバム『ヘルプ』)こともあり、
ボーカルがはっきりと非常にタイトに聞けるのは驚いた。



*  *  *



=ボックスの仕様=

ザ・ビートルズ・モノ・ボックス
引き出し式でCDが取り出しやすい。
ステレオ・ボックスに比べてコンパクトで、頻繁に聞くのにもストレスなく◎

ブックレット/ザ・ビートルズ・モノ・ボックス
▲ブックレットと日本語解説
あまり厚くないブックレットが1つ。日本版は日本語解説と歌詞が1冊。
日本語解説にはステレオとのテイク違いも付記されているので、参考になります。

ジャケット/ビートルズ・モノ・ボックス
▲紙ジャケット
モノ・ボックスは日本で生産されており、非常に丁寧な作り。
紙も厚く、LPのジャケットをそのまま縮小したようなクオリティの高さ。

モノ・ボックスの内紙袋
▲紙製内袋
懐かしいLP時代の紙製内袋もついている。芸の細かさに感涙。
今回のリマスターは、こうした文化を残してくれている点でもポイントが高い。


ザ・ビートルズ・モノ・ボックスの盤面
▲盤面
LP当時のレーベルを復刻した盤面がカッコいい。
ステレオ盤が大きく「STEREO」と表記されているのに対し、「MONO」表記はなし。
当時はモノがレギュラー盤だったことを、こうしたところからも感じ取れる。
左上『プリーズ・プリーズ・ミー』 右上『ヘルプ!』
左下『マジカル・ミステリー・ツアー』 右下『ザ・ビートルズ』


*  *  *



オマケ〜開封の仕方〜
開封の仕方/ザ・ビートルズ・モノ・ボックス
ボックスの帯は大きくて収納に困るので、そのまま保存したい場合は、
引き出し部分のシュリンク・フィルムをカッターで四角くカットすると良いでしょう。


▼モノ・ボックス動画


投稿者 SAKAKI : 2009年09月16日 15:11

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『ザ・ビートルズ・ボックス(ステレオ リマスター)』 ザ・ビートルズ

ザ・ビートルズ・ボックス(The Beatles Long Card Box)/ザ・ビートルズ(The Beatles)   ザ・ビートルズ・ボックス
(The Beatles Long Card Box)

ザ・ビートルズ(The Beatles)
オススメ度5
ビートルズのオリジナル・アルバム全14タイトルが21世紀最高の音質で蘇る。オリジナルの音源を4年がかりできめ細やかにデジタル・リマスターし、最も原曲に近いサウンドで収録。それぞれのアルバムに関するミニ・ドキュメンタリーを収録したDVD付き。

■ディスクリスト
[DISC 1] Please Please Me
[DISC 2] With The Beatles
[DISC 3] A Hard Day's Night
[DISC 4] Beatles For Sale
[DISC 5] Help!
[DISC 6] Rubber Soul
[DISC 7] Revolver
[DISC 8] Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band
[DISC 9] Magical Mystery Tour
[DISC 10-11] The Beatles
[DISC 12] Yellow Submarine
[DISC 13] Abbey Road
[DISC 14] Let It Be
[DISC 15-16] Past Masters
[BONUS DISC] ミニ・ドキュメンタリー



2009年9月9日、ついにビートルズのリマスターCDが発売された。

ザ・ビートルズ・ボックス


1987年にCD化されて以来初となる全曲のデジタルリマスターで、ファンには待望のリリース。
同時にこの『ステレオ・ボックス』と限定の『モノ・ボックス』も発売された。

今回のリマスターを機に、これまでモノラルで発売されていた初期4枚のアルバムも、
ステレオがレギュラー音源とされる方針のようだ。
自分のようにステレオ盤レコードに馴染んだ世代には、再びステレオ盤が高音質で聞けるのは嬉しい限りだ。


発売日の0時にはCDショップでカウントダウンする様子が、テレビのニュースでも流れました。
若い人が多かったのも印象的でしたね。
日本国内でも2日間で150万枚を突破したそうだ・・・。
もう40年も前のバンドが、これほど愛されているのは、その音楽の素晴らしさを物語っていると言えるでしょう。

ボックスは高額だが、バラで購入(38,600円)するよりも割安なので、
思い切って手に入れておく価値は十分にありそうだ。
・・・大きすぎて、収納場所には困るが(汗



<音について>
さて、今回のリマスターの基本姿勢ですが、
初CD化した当時よりも飛躍的に進化した最新技術を駆使し、最高品質の音をCDに納めるというものだ。
新たに変化させた音を作るのではなく「4人が当時聞いていた音を再現する」という形で進められた。


気になる音の仕上がりは、音量が大きくなり、格段にクリアになっています。
各楽器がそれぞれ際立って、歌も前面に出て聞こえてくる。
まるで目の前にあった壁が取り払われたような感じだ・・・
特に中期のアルバム『Magical Mystery Tour』あたりは、その違いがよく分かる。
変に今風に音圧を上げたりしていないのはほっとした。
是非、最高にクリアな音で、目の前で演奏するビートルズを体感して欲しい。


自分もレコーディング作業をする立場として、あえて言わせていただくと・・・
アルバムや曲によっては、やはり高音が強いのが気になったり、
コンプレッサー(リミッター)の効果が気になった。
リマスターという作業では、曲全体にエフェクターの効果がかかってしまうので、
イコライザーもコンプレッサーも相当慎重に、最低限にとどめる必要があるのだ。
ここがリミックスに比べて、シンプルゆえに難しいところ。

特に初期の録音ではもともとボーカルが歪んでいる曲もあり、
クリアになったことで、これまであまり気にならなかった歪みが気になってしまう部分もある。
古い音源をクリアにするということは、それだけ難しいということなんだよね。
今回のリマスタープロジェクトに、何故かジョージ・マーティンが携わっていないのも残念なことの1つだ。

現在のCDフォーマット(16bit/44.1khz)では、アナログ時代の高音の倍音成分までは到底カバーできないので、
この先はフォーマットの向上が必要になるのかもしれない。



  *  *  *


ザ・ビートルズ・ボックスのブックレット、ジャケット
▲ブックレットとジャケット
ブックレットはスタジオのショットなど貴重な写真が豊富。日本版は歌詞カードと日本語解説付き。
ジャケットは三つ折タイプで、かなりしっかりした作り。
左にブックレットを収納、右にディスクを収納する形だ。
ジャケットは指紋ががんがん付くので取り扱いが難しい気がする・・・(汗



ザ・ビートルズ・ボックスのCD盤面
▲盤面
LP時代のレーベルを復刻したデザイン。
これまでのCDは銀面バックにシンプルな文字だけの味気ないものだった。
音だけでなく、こうしたデザインも残していってくれるのは嬉しい。
 左上『Please Please Me』 右上『Magical Mystery Tour』
 下『The Beatles』の2ディスク



オマケ〜開封の仕方〜
ボックスの帯をそのままの状態で保存したい人は、
上部のシュリンク・フィルムをカッターで外箱に沿って四角くカットすると良いでしょう。
ザ・ビートルズ・ボックスの開封の仕方


▼ボックスの動画

内容がよく分かります。
ちなみにこちらは輸入盤でCDがむき出しになっているようですが、
国内盤はビニールのカバーに入っていて安心です。


投稿者 SAKAKI : 2009年09月15日 23:22

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ビートルズ、リマスターCDが9/9リリース

ビートルズのデジタル・リマスターCD(全14タイトル)が、いよいよ9月9日に全世界でリリースされる。


『ザ・ビートルズ・ボックス』
それぞれのアルバムに関するミニ・ドキュメンタリーを収録したDVD付き。
ザ・ビートルズ・ボックス



『ザ・ビートルズ MONO BOX 』
ザ・ビートルズ・モノ・ボックス(BOX SET)【初回生産限定盤】

ファン待望のリマスター解禁まで、残り4日になりました。
現行のCDでは『プリーズ・プリーズ・ミー』から『ビートルズ・フォー・セール』までの初期4枚はモノ盤だが、
今回はすべてステレオ盤での発売となります。
同時にステレオ盤とモノ盤のボックスセット2種類も発売される。


ビートルズのアルバムにステレオ盤とモノ盤があるのは、
再生機がちょうどモノからステレオへ移行する時期にあったためだが、、
この2種類、それぞれ個別にミックスをしているので、
同じ曲でも別テイクやミックス違いが豊富に聞けるのがミソ。


例えば「プリーズ・プリーズ・ミー」は別テイクで収録されていて、ステレオ盤ではジョンが歌詞を間違えていたり・・・、
他にもギターソロやハーモニカが違っていたり、フェイドアウトが遅かったり、、、
まあ、意図的にやっているとしか思えないくらい細かい違いがあるので、
聞き比べてみると面白いと思います。


ちなみに、ぼくはリアルタイムの人間ではないので、
ビートルズを好きになった時には、レコードはみんなステレオ盤という時代でした。
馴染みのあった初期のステレオ音源がまた聞けるのも嬉しいし、
5枚目『ヘルプ!』以降のモノミックスは初めてなので、こちらもとても興味深い。


・・・ということで、両ボックスを注文してきました(泣
・・・ていうか、モノ盤高すぎです(泣
子供の頃にテープで聞きまくっていたので、
CDはあまり揃えてなかったのですが、良い機会になりました。


解散から40年になろうという今でも、人を惹きつける魅力を持ったビートルズはすごい。
しばらくビートルズ・ブーム再来という感じです。


〓特集番組〓
今回のリマスター発売を記念してアップルとBBCが共同制作した「THE BEATLES IN THE STUDIO」という特集番組が放送されます。
スタジオの未公開映像も含まれるらしく、これはかなり貴重なものとなりそう。

日本ではNHK総合で放送されます。
「よみがえるビートルズ」
・9月06日 午後5:00〜5:58
・9月12日 午後0:55〜2:03 ※11日深夜


CDバラ売りはこちら
┏━全14タイトル━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
プリーズ・プリーズ・ミーウィズ・ザ・ビートルズハード・デイズ・ナイト
ビートルズ・フォー・セールヘルプ!ラバー・ソウル
リボルバーサージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンドマジカル・ミステリー・ツアー
ザ・ビートルズイエロー・サブマリンアビイ・ロード
レット・イット・ビーパスト・マスターズ vol.1&2
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛


投稿者 SAKAKI : 2009年09月06日 16:48

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