ロック

『イーグルス・ファースト』 イーグルス

イーグルス・ファースト

●新時代のウエスト・コースト・ロックの幕開けを告げた記念すべきファースト・アルバム。
ジャクソン・ブラウンとの共作により象徴的なナンバー「テイク・イット・イージー」
収録。
1972年発表。



■曲目リスト
1. テイク・イット・イージー
2. 魔女のささやき
3. チャグ・オール・ナイト
4. 哀しみの我等
5. ナイチンゲールの歌
6. 今朝発つ列車
7. テイク・ザ・デヴィル
8. 早起き鳥
9. ピースフル・イージー・フィーリング
10. トライイン

70年代のロックを代表するイーグルスのファーストアルバム。

イーグルスと言えば「ホテル・カリフォルニア」ですが、
このアルバムや他のアルバムを聞いていくと、イメージが違うことに気付く。
むしろ「ホテル・カリフォルニア」は、彼らの中では大きな変貌を遂げたアルバムと言えます。


オープニングを飾る「テイク・イット・イージー」から、
全般にアコースティックギターとバンジョーがベースに鳴っていて、
楽曲もまさにカントリー&ウェスタンをベースにしたカントリーロック。


アルバムを通して、アコースティックで爽やかなサウンドです。


「ホテル・カリフォルニア」が好きな自分にとっては、
当時の彼らはアレンジがちょっとシンプル。
そして、ドン・ヘンリーのボーカルが少ないのが寂しい・・。

唯一ドン・ヘンリーが作曲している2曲目の「魔女のささやき」は、
R&B的な要素を盛り込んだ渋い楽曲だ!
ドン・ヘンリーのハスキーなボーカルは、当時からずば抜けて輝いてます。

2006年02月02日 17:52

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『ならず者』 イーグルス

休み中にイーグルスとフリーのCDが届きました。
両方とも編集盤以外は全部揃えました。


イーグルスは、『ホテルカリフォルニア』がお気に入りでしたが、
思ってた以上にカントリー&ウェスタンで、やや拍子抜け。
時代を反映してディスコっぽい曲もあったり
全体を通して聴くとちょっと散漫な感じもありますが、、

そんな中で「ならず者」は、やっぱり良いです。
何度も聴いて癒されました。




イーグルス /ならず者 

♪曲目リスト(試聴
1. ドゥーリン・ドルトン. 03:27
2. 21才. 02:10
3. アウト・オブ・コントロール. 03:05
4. テキーラ・サンライズ. 02:54
5. ならず者. 03:34
6. その種の愚か者. 03:02
7. ドゥーリン・ドルトン (インストゥルメンタル). 00:48
8. アウトロー・マン. 03:34
9. サタデイ・ナイト. 03:21
10. ビター・クリーク. 04:59
11. ドゥーリン・ドルトン. /. ならず者 (リプライズ). 04:51


♪レビュー
73年発表の2nd。
西武開拓時代のギャングをテーマにしたコンセプトアルバム。

2作目にして、コンセプトアルバムを作ってしまうあたり、
彼らの強い創作意欲を感じます。

タイトル曲「ならず者」は、平井堅もカバーしていて、
CMでも流れてたので、イーグルスを知らなくても、聴き覚えのある人も多いはず。。


ドン・ヘンリーの声はハスキーで哀愁がある。

平井堅の場合は、歌ってる姿が思い浮かぶのだけど、
ドン・ヘンリーの歌は、景色が浮かんでくる。

こういう世界観が作れる人って、転生のものなんでしょうか。
技術的なうまい下手じゃないんだよね。

最後に「ならず者」のリプライズが聴けるのも嬉しい♪


2006年02月02日 18:18

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『オン・ザ・ボーダー』 イーグルス

オン・ザ・ボーダー
イーグルス
ワーナーミュージック・ジャパン (2005/12/21)
売り上げランキング: 42955

●ドン・フェルダーが正式加入し、よりロック色を強めたサード・アルバム。「我が愛の至上」が
大ヒットを記録。
(1974年/第3作目/全米アルバム・チャート:第17位)
■曲目リスト
1. 過ぎた事. 04:15
2. 恋人みたいに泣かないで. 04:01
3. ミッドナイト・フライヤー. 03:58
4. マイ・マン. 03:31
5. オン・ザ・ボーダー. 04:23
6. ジェームス・ディーン. 03:38
7. 懐かしき’55年. 04:22
8. イズ・イット・トゥルー?. 03:15
9. 地獄の良き日. 04:27
10. 我が愛の至上. 04:34



イーグルスがこの3rdアルバムを発表したのは、1974年3月である。
ドン・フェルダーが正式加入し、さわやかなカントリーロックに、
少しヘビーなエレキギターサウンドが加わる。
「6. ジェームス・ディーン」「9. 地獄の良き日」などはもろロックンロールといった感じに仕上がっていますが、
・・・コーラスがカントリーの雰囲気がするのは、やっぱりイーグルスなんでしょうね。(^^;


アルバムタイトル曲「オン・ザ・ボーダー」は、ファンキーなソウル風味を生かした佳曲。
コーラスとの掛け合いも黒っぽくてめちゃめちゃ渋い。
この曲でも、エレキギターが大きな役割を果たしています。

次の4枚目『呪われた夜』では、さらに本格的にロック色を強めていきます。

2006年02月03日 16:54

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『呪われた夜』 イーグルス

呪われた夜

●彼らの名を不動のものにした、初の全米NO.1アルバム。
「呪われた夜」「いつわりの瞳」「テイク・イット・トゥ・ザ・リミット」収録。
1975年発表/第4作目/全米アルバム・チャート:5週連続第1位



■曲目リスト
1. 呪われた夜
2. トゥー・メニイ・ハンズ
3. ハリウッド・ワルツ
4. 魔術師の旅
5. いつわりの瞳
6. テイク・イット・トゥ・ザ・リミット
7. ヴィジョンズ
8. アフター・ザ・スリル・イズ・ゴーン
9. 安らぎによせて


『呪われた夜』は、5週間にわたって全米アルバム・チャート1位を記録し、
イーグルスを世界中に知らしめたアルバムだ。

初期のカントリー色も残しながらも、
全体には洗練されたクールなロックに移行しています。

1曲目「呪われた夜」のイントロから、ファンキーなベースソロをフィーチャー。
ファルセットを効果的に使ったドン・ヘンリーのボーカルも、R&B的なテイストを増しています。
イーグルスのサウンドにドン・ヘンリーが与えた影響は、大きかったのだと思う。

「ハリウッド・ワルツ」「いつわりの瞳 」は、初期の彼らを思わせるカントリー調の曲で、
いい意味でほっとさせてくれる。

このアルバムの目玉曲は「テイク・イット・トゥ・ザ・リミット」。
ストリングスがバックに流れていて、
『ホテル・カリフォルニア』に入っていそうな曲。
ライブでも人気のある曲で、サビの繰り返しが印象的・・・
1度聴いたら誰でも口ずさめるはず!
スタジオバージョンでは、もっと聴いていたいというところでフェイド・アウト。
個人的には、ラストかラスト前に入れてほしかった曲だったりします。

このアルバムでの成功が伏線となり、代表作『ホテル・カリフォルニア』が生まれるわけですが、
『呪われた夜』を代表作に上げるファンもいるほど、洗練されたバランスの良いアルバムです。

『ホテル・カリフォルニア』から入った自分としても、聴きやすかったです。
ファーストを聴いた時は、「え?」って感じでしたが・・・(゚ー゚;Aアセアセ

2006年02月04日 17:23

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『ホテル・カリフォルニア』 イーグルス

ホテル・カリフォルニア(Hotel California)/イーグルス(Eagles)
イーグルス(Eagles)

イーグルスを代表する名盤。前作で脱退したバーニー・レドンに代わってジョー・ウォルシュが加入。有名な表題曲を筆頭に、レゲエやファンクのリズムを取り入れるなど、サウンド面でのさまざまな試みも面白い。

■曲目リスト
1. ホテル・カリフォルニア
2. ニュー・キッド・イン・タウン
3. 駆け足の人生
4. 時は流れて
5. 時は流れて (リプライズ)
6. 暗黙の日々
7. お前を夢みて
8. 素晴らしい愛をもう一度
9. ラスト・リゾート


イーグルスの最高傑作にして、アメリカン・ロック史に残る歴史的名盤。
1976年にリリースされた5枚目のアルバム。
ビルボード誌のアルバム・チャートにおいて8週連続全米第1位、
全英においても第2位を獲得し、1976年グラミー賞最優秀レコード賞を受彰した。
シングル・カットされた「ホテル・カリフォルニア」「ニュー・キッド・イン・タウン」も、全米ビルボードチャートで第1位を獲得している。


表題曲「ホテル・カリフォルニア」は知らない人がいない曲で、
ロックというジャンルを越えた永遠の名曲である。

名盤と呼ばれるものの中には、トータルコンセプトを評価されるものも多いが、
イーグルス『ホテル・カリフォルニア』 に関しては、
アルバムとしてはもちろん楽曲1曲1曲がすべて名曲ぞろいなのが特徴だ。
ベスト盤を聴いているかのような錯覚させ覚える。


実際、自分の好きなイーグルスの曲は、『ホテル・カリフォルニア』にほとんど収録されているしね・・

ノリの良い曲よりも「4. 時は流れて」「9. ラスト・リゾート」といったバラード系の曲が美しく印象深い。
一言で言えばロマンティックなロック?
女性に人気があるのは、こういったところにも理由があるのかもしれませんね。


ドン・ヘンリーのボーカルは、聞いている人に映像を浮かばせる不思議な力を持っていると思うのだが、
「9. ラスト・リゾート」を聴くとそれをすごく感じる。
とてもスケールのある曲だ。



▲ ラスト・リゾート


2006年02月05日 13:44

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『ロング・ラン』 イーグルス

ロング・ラン
イーグルス
ワーナーミュージック・ジャパン (2005/12/21)
売り上げランキング: 94316

●本作より、ベーシストとしてティモシー・B・シュミットが参加。ダークな官能美に包まれた70年代最後のアメリカン・ドリームを体現する実質上のラスト・アルバム。
(1979年/第6作目/全米アルバム・チャート:9週連続第1位)

■曲目リスト
1. ロング・ラン. 03:43
2. 言いだせなくて. 04:54
3. イン・ザ・シティ. 03:45
4. ディスコ・ストラングラー. 02:45
5. ハリウッドよ永遠に. 06:28
6. ハートエイク・トゥナイト. 04:26
7. ゾーズ・シューズ. 04:54
8. ティーンエイジ・ジェイル. 03:44
9. グリークスはフリークスお断り. 02:19
10. サッド・カフェ. 05:35


イーグルスの6thにして、実質上のラストアルバム。
1979年9月に発表され、アメリカでは8週間にわたって
アルバムチャートの1位にとどまる大ヒットになった。


前作『ホテル・カリフォルニア』から2年半という間隔を置いての発表。
『ホテル・カリフォルニア』の空前の大ヒットで、決定的な名声を手にした彼らは、
プレッシャーとの戦いもあったでしょうし、
音楽的にも達成感、やりつくした感があったと思われます。

このような過程もあり、完成したアルバムは、ジャケットが表すように、
ダークで重苦しさを感じさせる音に仕上がってます。


ライヴでもよく演奏される「ハートエイク・トゥナイト」は、
シャッフルのリズムにのせて、美しいコーラスも聴けます。

聴き所はやはりバラードの2曲「2. 言いだせなくて」「10. サッド・カフェ」。
「サッド・カフェ」の“実現した夢もあり、消えてなくなってしまった夢もある”
という歌詞がせつなさを誘います。
曲調も静かで寂しく、本作のラストであり、そしてバンドの最後を飾っています。


『ロング・ラン』 はしっかりと作りこんでいますが、
個人的には、『ホテル・カリフォルニア』に感じた世界観、
景色というものがあまり見えてこないのが残念。

「言いだせなくて」や「サッド・カフェ」の路線でもっとがんばってほしかった。

2006年02月05日 17:58

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『イーグルス・ライヴ』 イーグルス

イーグルス・ライヴ
●ロング・ラン・ツアー”のハイライトとなった、サンタ・モニカでのコンサート音源を中心に構成されたイーグル初のライヴ・アルバム。
(1980年発表/全米アルバム・チャート:第6位)



■ディスク:1
1. ホテル・カリフォルニア
2. ハートエイク・トゥナイト
3. 言いだせなくて
4. ロング・ラン
5. ニュー・キッド・イン・タウン
6. この人生に賭けて
■ディスク:2
1. セブン・ブリッジズ・ロード
2. 時は流れて
3. テイク・イット・トゥ・ザ・リミット
4. ドゥーリン・ドルトン (リプライズII)
5. ならず者
6. サタデイ・ナイト
7. オール・ナイト・ロング
8. 駆け足の人生
9. テイク・イット・イージー

オリジナル・アルバムとしては、最初にして最後のライヴ・アルバム。
1980年のロング・ラン・ツアーと1976年のロサンゼルス・フォーラムでのコンサートが収録されています。

選曲は、1stの「テイク・イット・イージー」から、
ラスト・アルバムの「ロング・ラン」までバランスのよい選曲。


オープニングは、「ホテル・カリフォルニア」。
歓声にまぎれてギターのイントロが流れてくる。
オリジナルアルバムでは、アコースティック・ギターのパートも、
ライブではエレキ・ギターで、少しマイルドな感じだ。
ドラムのタムタムに続いて、ドン・ヘンリーのボーカルが聞こえると、
歓声が一層盛り上がる・・・鳥肌の瞬間♪
ドン・ヘンリーのハスキーなボーカルは最高。

アルバムとライブでは、かなり印象の違うバンドもあるが、
イーグルスはライヴでもかなりタイトな歌と演奏で、アルバムのイメージに近い。
ツインギターもバッチリ決めてくれるのが嬉しい。

Disc2はバラード系が中心。
個人的に大好きなのは「時は流れて」
ピアノのイントロからはじまり、ドン・ヘンリーの切々とした歌声、
最後はオーケストラまで加わって盛り上がります。

これに続く「テイク・イット・トゥ・ザ・リミット」「ドゥーリン・ドルトン」「ならず者」
の流れは素晴らしいの一言。

「テイク・イット・トゥ・ザ・リミット」は、このライヴ盤で好きになった曲。
エンディングのリフレインのすごい歓声は、感動的です。(ノд・。)

そして、最後はデビュー曲「テイク・イット・イージー」で、
さわやかに幕を閉じる。

イーグルスのライヴは、オーケストラやホーンセクションも使われていて、豪華です。


「ホテル・カリフォルニア」

2006年02月05日 18:43

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『フリー・ライヴ+7』 フリー

フリー・ライヴ+7

●ライヴ・バンドとして実力をいかん無く発揮した『フリー』唯一のライヴ・アルバム。
オリジナル・トラック8曲にボーナス・トラック7曲を収録!
1971年6月発表。



■曲目リスト [Live試聴]

1. オール・ライト・ナウ
2. アイム・ア・ムーヴァー
3. ビー・マイ・フレンド
4. ファイアー・アンド・ウォーター
5. ライド・オン・ポニー
6. ミスター・ビッグ
7. ザ・ハンター
8. ゲット・ホエア・アイ・ビロング
9. ウーマン
10. ウォーク・イン・マイ・シャドウ
11. ムーンシャイン
12. トラブル・オン・ダブル・タイム
13. ミスター・ビッグ
14. オール・ライト・ナウ
15. ゲット・ホエア・アイ・ビロング(オルタナティヴ・テイク)


休み中にフリーのライヴ盤が届きました。貴重な唯一の公式ライブアルバム。
イギリスツアーのサンダーランド(1970.1)、クロイドン(1970.9.13)の二つのコンサートから採られたもの。
こちらもなかなか良い感じ。


時期的には3作目『FIRE AND WATER』と
4作目『HIGHWAY』の頃の録音。


オール・ライト・ナウは、スタジオバージョンとはサビがちょっと違ってる。
このライブ演奏は、スタジオバージョンの録音よりも早いので、
ライブ用のアレンジと言うより、初期バージョンです。

3作目、4作目の曲は、いまいちまだ乗り切れてない感もあるが、
初期のブルース系の曲はノリノリ♪
ライブで演奏し倒してることもあるんでしょうけどね。
「ザ・ハンター」なんて、このライブ盤で好きになりました。

最後に入ってる「ゲット・ホエア・アイ・ビロング」だけはスタジオ録音。
「マイ・ブラザー・ジェイク」と同じレコーディングセッションで録音されていて、
曲調はカントリー風。4作目『HIGHWAY』に入っていそうな曲ですね。

ただ、、やっぱりポール・ロジャースの歌は、
ブルースロックでこそ輝く。

できれば、もっと昔のライブも聴いてみたいなぁ。


3大ボーカリストというと、誰が上がるんでしょうか?

一般的には、フレディ・マーキュリー、ロッド・スチュアートあたりが
あがるのかな。


3人で納まるものでは無いのは承知の上で・・・

ぼく的には、ポール・ロジャースが最初に思い浮かびます。
フリー初期は、シャウトがパワフルで、
かつファルセットやウィスパーなんかの表現力も豊かで言うことなし。

日本ではいまいちマイナーなのが、疑問です。

ロックとはちょっと離れるかもだけど、
声変わり前のマイケル・ジャクソンも入れたい。

あと一人は・・・考えときます('-'*)フフ

ロッド・スチュアートとポール・ロジャースは、
同じ系統のボーカルとして並べて語られることが多い。

久しぶりに昔買った、ジェフ・ベック・グループの『ベック・オラ』を、
引っ張り出して聴いてみた。

確かに瞬間的にそっくりなところもある、
ロッド・スチュアートはナチュラルでしゃがれてる感じ。

ポール・ロジャースは、その辺りもコントロールしてる感じがします。
何よりも、共鳴して、声が前に出てくる感じがイイ。

専門的には、「ヌケが良い」といいますが、
共鳴した音は、倍音が豊かで人にとって心地よいのです。
同じ音量でも遠くまで届く。。

曲のほうもフリーのが、独自性があって好きだな。。

去年、ポール・ロジャースは、
クイーンとのコラボで日本にもツアーできました。

一時期(フリー後期〜バドカン)は衰えたと思ってましたが、
音源を聴いたら、なかなか良い感じでした。


クイーンの曲はキーが高いし、かなり難しいですが、
フレディの優しい雰囲気を真似してる部分もあったし、
敬意を持って歌ってる感じがした。


クラプトンを見ても思うけど、
こんなかっこいいおっさんになりたい。

クイーン+ポール・ロジャースの映像

2006年03月04日 17:13

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『ハイウェイ +6』 フリー

ハイウェイ+6

●『オール・ライト・ナウ』のリリースから3ヶ月、グループ絶頂期の4THアルバム。オリジナル・トラック9曲にボーナス・トラック6曲を収録。
1970年12月発表。



■曲目リスト[Highway試聴]

1. ザ・ハイウェイ・ソング
2. ザ・スティーラー
3. オン・マイ・ウェイ
4. ビー・マイ・フレンド
5. サニー・デイ
6. ライド・オン・ポニー
7. ラヴ・ユー・ソー
8. ボディ
9. スーン・アイ・ウィル・ビー・ゴーン

10. マイ・ブラザー・ジェイク(シングル)
11. オンリー・マイ・ソウル(シングルB面)
12. ライド・オン・ポニー(BBCセッション)
13. ビー・マイ・フレンド(BBCセッション)
14. レイン(オルタナティヴ・ヴァージョン)
15. ザ・スティーラー(シングル・ヴァージョン)

今夜の「恋のから騒ぎ」のオープニングは、
フリーの「ラヴ・ユー・ソー」が流れてた。

この曲はブルースというより、
カントリー系のバラードになるんだろうか。


『ファイアー・アンド・ウォーター』に続く、この4THアルバムは、
カントリー&ウェスタン色が強いアルバム。

前作のブルージーさを期待して聞くと、ちょっと肩透かしを食らうかも。
ポップな曲が多くて、決して悪くはないんだけどね。。

曲調もあってか、このアルバムから、徐々にロジャーズのボーカルはこもり気味になる。
そんな中、「ライド・オン・ポニー」のシャウトは気持ちいい!
(これだよこれ!)


オススメは、ライブでも定番のバラード「ビー・マイ・フレンド」
コゾフに「自分達が録音した最高の曲」と言わせた曲だ。


ロジャースのシャウトは、聞き出すと癖になる。

聞いててもそんなに高く感じないのに、
何気に上のC(ド)まで出しててびっくりさせられる。


ファーストアルバムは、まだメンバーみんな10代だったそうな。。

自分が10代の頃を考えると、
やっぱり天才っているんだなぁ〜と思う。(ρ゚∩゚)

2006年04月08日 18:23

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「Songs of Yesterday」 フリー

フリーの「Songs of Yesterday」を注文してきた。

5枚組で、ほとんどが未発表音源という、
泣かせる内容のボックス・セットです。
(残念ながら楽天には無い・・・)


発売は2000年、いまだに日本版は出てないので、
仕方なく輸入版でGET。


フリーは、久々にハマったバンド。

ボーカル以外のバックは、ギター、ベース、ドラムの3ピース。
最近の音楽しか聴いていない人には、
スカスカに聞こえるかもしれないけど、
それがまた気持ちいい。

60年代〜70年代のロックは良かったなぁ。
やっぱり魂のこもった生のノリは違う。

打ち込みという便利な道具を手に入れたのは良いけど、
当時の音楽を聞くと、失ったものも大きかった気がする。


それにしてもポール・ロジャースのボーカルは、
ブルージー&ソウルフルでしびれる。
あの若さで、あのクオリティーはありえないんだけど・・。

多分一生聴いてそう。。


代表作は3枚目の「Fire And Water」。
ボーカルを聞くなら、2枚目の「Free」がオススメ。

▽試聴
【1】I‘ll Be Creepin‘

【2】Songs Of Yesterday

【6】Woman

2006年04月14日 13:10

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『San Francisco 1971』 フリー

sanfrancisco.jpg

●1971年1月、サンフランシスコでの2公演を高音質で収録した2枚組限定プレスCD。
※ブートレグ



■Disc1:
Live at Civic Auditorium, Santa Monica, San Francisco, USA 22nd January 1971
The concert was broadcasted from KUSC FM Radio, Los Angeles in 1971

1. Be My Friend
2. Stealer
3. Woman
4. Ride On Pony
5. Don't Say You Love Me
6. All Right Now
7. Fire And Water
8. Heavy Load
9. The Highway Song
10.My Brother Jake
11.Soon I Will Be Gone
12.I'm A Mover
13.Mr Big
14.The Hunter
15.Rock Me Baby
16.All Right Now (encore)


■Disc2:
Live at Fillmore West, San Francisco, USA 16th January 1971

1. Songs Of Yesterday
2. All Right Now
3. Stealer
4. Heavy Load
5. My Brother Jake
6. Wishing Well


ブートのライブCDが届いた。
フリーの音源は少ないので、こうしたライブ音源は貴重です。


まずディスク1は、当時FMラジオで放送された1971年1月22日サンタモニカ公演のサウンドボード録音。
16曲が完全収録されてます。

ディスク2では世界初登場の1971年1月16日のフィルモアウエストでのライヴをオーディエンス録音で収録。
カリフォルニア在住の日本人レコード・スタッフが録音したものだそうです。


正規盤「ライヴ」よりもロジャースのボーカルが激しくて感動。

Don‘t Say You Love Me、Heavy Loadとか、
バラード系も聞けるのが嬉しい。。

目玉は、B.B.Kingの「Rock Me Baby」。
正規盤では未発表で、ぼくが知る中ではこのCDでしか聞けません。

しかし、ロジャースにはキーが低めで、ちょっと大人しいかもしれない。
後半はしっかりフェイクしてシャウトしてくれてますが・・・♪


ちなみに、ディスク2の曲目に「Wishing Well」とありますが、
実際に収録されているのは「The Highway Song」です。

「Wishing Well」のライブもブートレグで出てるので、
また買ってみようかな。
それ以上に、69年あたりのライブ音源とかあったら聞いてみたいなぁ。
(ないと思うけど・・・)


↓Yahooオークションで探す

2006年04月26日 15:32

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「トンズ・オブ・ソブス」 フリー

トンズ・オブ・ソブス+8

●ロック・シーンに多大な影響を与えたポール・ロジャース率いる『フリー』、
1969年3月に発表された衝撃のデビュー・アルバム。オリジナル・トラック8曲を収録。



[Tons Of Sobs試聴]

1. オーヴァー・ザ・グリーン・ヒルズ~パートI
2. ウォリー
3. ウォーク・イン・マイ・シャドウ
4. ワイルド・インディアン・ウーマン
5. ゴーイン・ダウン・スロウ
6. アイム・ア・ムーヴァー
7. ザ・ハンター
8. ムーンシャイン
9. スウィート・トゥース
10. オーヴァー・ザ・グリーン・ヒルズ~パートII
11. アイム・ア・ムーヴァー(BBCセッション)
12. ウェイティン・オン・ユー(BBCセッション)
13. ガイ・スティーヴンス・ブルース(ブルース・ジャム)
14. ムーンシャイン(オルタナティヴ・ヴォーカル)
15. スウィート・トゥース(アーリー・テイク&オルタナティヴ・リリックス)
16. ヴィジョンズ・オブ・ヘル(未発表マスター・ミックス)
17. ウーマン・バイ・ザ・シー(オルタナティヴ・ヴァージョン)
18. オーバー・ザ・グリーン・ヒルズ(BBCセッション)


また最近、FREE聞き始めました。
やっぱりポール・ロジャーズのボーカルはいい。

フリー(特にボーカル)を聴くなら3枚目までがオススメです。


これはフリー、衝撃のデビュー・アルバム。
ブルースを貴重にしながら、独特のダークなサウンドを作り上げてます。
メンバーがまだ10代とは思えないクオリティー。

ロジャースのボーカルは、荒さの中に繊細さがある。
完成度では次の2枚目と3枚目に譲りますが、
シャウトはぶっ飛んでてしびれます。

本物のロックが聴きたい人に・・・。


来月にはBBCのスタジオライブを集めたアルバムと、
寄せ集めのビデオが出るので要チェックです。

ビデオのほうは演奏部分は既に知られてる映像中心で、
インタビューなどが加えられた内容みたいなので、買おうか迷い中。。

2006年10月15日 17:28

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『ライヴ・アット・ザ・BBC』 フリー

ライヴ・アット・ザ・BBC

●フリーがBBCに出演した際の音源の2枚組CD。
BBC用に初めてセッションをした68年から71年までの音源を主に収録。
ポール・コゾフのアーカイヴから発掘されたという69年12月の『Top Gear』はブートでも未リリース!
2006/11/1発表。



[Live At The BBC試聴]

■ディスク:1
1. ウェイティン・オン・ユー
2. シュガー・フォー・ミスター・モリソン
3. アイム・ア・ムーヴァー
4. オーヴァー・ザ・グリーン・ヒルズ
5. ソングス・オブ・イエスタデイ
6. ブロード・デイライト
7. ウーマン
8. アイル・ビー・クリーピン
9. トラブル・オン・ダブル・タイム
10. マウスフル・オブ・グラス
11. オール・ライト・ナウ
12. ファイアー・アンド・ウォーター
13. ビー・マイ・フレンド(テイク1)
14. ビー・マイ・フレンド(テイク2)
15. ライド・オン・ポニー(テイク1)
16. ライド・オン・ポニー(テイク2)
17. ライド・オン・ポニー(テイク3)
18. ライド・オン・ポニー(テイク4)
19. ライド・オン・ポニー(テイク5)
20. ゲット・ホエア・アイ・ビロング
■ディスク:2
1. ザ・ハンター
2. ウーマン
3. フリー・ミー
4. リメンバー
5. ファイアー・アンド・ウォーター
6. ビー・マイ・フレンド
7. ライド・オン・ポニー
8. ミスター・ビッグ
9. ドント・セイ・ユー・ラヴ・ミー
10. ウーマン
11. オール・ライト・ナウ


DVDと同時発売されたので同時にGET。
一部はオリジナルアルバムのボーナストラックに収録されていたが、
はじめて聞く音源のほうが多くて貴重。。

ライナーノーツを見ると、BBCで録音されたテープは、
保管場所の都合で多くが抹消されてしまっているそうだ。
(もったいない・・・)
本作で使用されているテイクの中には、
ポール・コゾフの個人コレクションのほか、
ファンがラジオをマイクで録音したものまである。

そんなわけで2枚目はかなり音悪いです。
ブートなみの音ですな・・・(汗
ボーナスCDとでも思っておけば、得した気分で聞けそう。


聞き所は5テイクも収録されている「ライド・オン・ポニー」。
レコーディングの過程が垣間見れるのが楽しいし、
ポール・ロジャースのボーカルの違ったフェイクが楽しめる。
ほんと、彼のボーカルはノリノリですごい。
10回歌ったら10通りに歌いそうだ。。

個人的には「ゲット・ホエア・アイ・ビロング」「リメンバー」のライブテイクが
聴けたのが嬉しい(でも両方フェイドアウト・・・泣)。

アルバムのレコーディング前に、BBCで録音されている曲があるのにも、
ちょっとびっくりでした。


このCDを聞いて再度思った・・
「フリー時代のロジャースは神がかり的だ」


2006年11月13日 18:18

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『ジョンの魂』 ジョン・レノン

ジョンの魂(John Lennon/Plastic Ono Band)/ジョン・レノン(John Lennon)
ジョン・レノン(John Lennon)

ビートルズ解散後、初のソロ・アルバム。ジョンの心情を吐露した、極めて内省的な内容となっており、シンプルなサウンドが、ヴォーカルと詞世界をいっそう際立たせている。

■曲目リスト [試聴・ダウンロード]

1. マザー(母)
2. しっかりジョン
3. 悟り
4. ワーキング・クラス・ヒーロー(労働階級の英雄)
5. 孤独
6. 思い出すんだ
7. ラヴ(愛)
8. ウェル・ウェル・ウェル
9. ぼくを見て
10. ゴッド(神)
11. 母の死
-ボーナス・トラック-
12. パワー・トゥ・ザ・ピープル
13. ドゥ・ジ・オズ


1970年、ビートルズ解散後に初めて発表されたジョン・レノンのソロアルバム。
これ以前にもジョン・レノン&オノ・ヨーコの名義でアルバムを発表していており、
それらを入れると4枚目のアルバムとなる。


『ジョンの魂』はジョン・レノンの最高傑作アルバムだ。
と書くと聞き心地の良いポップな音を想像させてしまうかもしれないが、
アルバム冒頭から重苦しい鐘の音から幕を上げる。
日本盤タイトル通り、ジョンの魂そのものであり叫びが詰まっている。
「イマジン」のような綺麗なジョンだけではなく、弱い1人の人間としてのジョンがここにはいる。


ビートルズの解散で傷ついていたジョンは、
アーサー・ヤノフ博士による「プライマル・スクリーム」精神治療を受けている。
プライマル・スクリームとは、人間心理の奥深くに潜む苦痛を呼び覚まし、すべてを吐き出すという治療法である。
この体験でジョンは、学生の頃に母を失った記憶などが蘇り、大声を上げて泣き出したという。

こうした経緯で、このアルバムには、心の暗闇を吐き出すような曲が収録されている。


“お母さん行かないで お父さん帰ってきて”と絶叫する「1. マザー(母) 」
“ビートルズを信じない”と、ビートルズとの決別を宣言する「10. ゴッド(神)」
是非、歌詞を見ながら聞いて欲しい。

「7. ラヴ(愛) 」のような綺麗なバラードも収録、
ラストはカセット・テープで録った「11. 母の死」で静かに幕を下ろす。コンセプトとしても素晴らしい。


・・・と思ったら、2000年の再発売以降はボーナス・トラックが追加されていて、
そのあたりの余韻は微妙になってしまっています。
(嬉しいやら、悲しいやら・・・・)

とにかく内容が重すぎるので、決してBGMとして気楽に聞くアルバムではないが、
心を動かす歌声は永遠に色あせることはないでしょう。

『ジョンの魂』の音は潔いほどシンプルだ。楽器も最低限のものしか使われていない。
現在のレコーディングは打ち込みが当たり前になり、
マルチトラックで音を何度も重ねて、分厚い無機質で機械的な音楽しか聴けなくなってしまった。


そんな今だからこそ、音楽の本質を感じ取ってもらいたい。
本当に大切なものは変わらないのだから・・・・



▲GOD


▲デモバージョン? かっこいい


2007年12月28日 14:57

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『イマジン』 ジョン・レノン

イマジン(Imagine)/ジョン・レノン(John Lennon)
ジョン・レノン(John Lennon)

NYの自宅で作り上げたソロ2作目。愛と平和の祈りを込めた表題曲のイメージが強いが、ポールを揶揄した「ハウ・ドゥ・ユー・スリープ」などジョンらしいシニカルな作品、美しいバラード「ジェラス・ガイ」なども収録された名盤。

■曲目リスト [試聴・ダウンロード]

1. イマジン
2. クリップルド・インサイド
3. ジェラス・ガイ
4. イッツ・ソー・ハード
5. 兵隊にはなりたくない
6. 真実が欲しい
7. オー・マイ・ラヴ
8. ハウ・ドゥ・ユー・スリープ(眠れるかい?)
9. ハウ?
10. オー・ヨーコ


『ジョンの魂』についで1971年9月9日に発表されたジョン・レノンの代表作の1つ。

平和をを訴える表題曲「イマジン」は、ジョンの代名詞でもある。
人間にとっての普遍のテーマであり、今もなお聞き継がれ、
未来にも永遠に歌い継がれる不滅の名曲だ。

ソロになってからのジョンは、こうしたメッセージ色を強め、カリスマ性を強めていった。
ビートルズは聞かないけど、ジョンレノンは好きという人も多いように思う。


プライマル・スクリーム療法の影響で作成された前作『ジョンの魂』で、心の闇をすべてを吐き出し、
本作では吹っ切れたような、澄み渡るような爽やかさが感じられる。


ビートルズ時代にセッションで演奏されていた名曲「3. ジェラス・ガイ 」や「6. 真実が欲しい」などもここに収録。
「ジェラス・ガイ」は「チャイルド・オブ・ネイチャー」と呼ばれていたが、
歌詞を書き直して完成させている。


そしてもう1曲印象的なのは隠れた名曲とも言える「7. オー・マイ・ラヴ 」。
1968年にオノ・ヨーコはジョンとの子を流産してしまう。
ヨーコは流産してしまった子へ詞を書き、ジョンが曲をつけて完成させたという。
メロディーが悲しげで、部分的に日本の陰旋法のような旋律が出てくるのも特徴的。
ギターとピアノのアレンジもソフトでとても良い。ギターを弾いているのはジョージ・ハリソン。


バラードだけでなく結構ラフな感じの曲も多いが、
オーケストラがダビングされていたりして意外と音数が多い点で、前作とは違うと言える。

(曲の)「イマジン」が好きだからという理由で買った人は、
やっぱりすんなり聞けるタイプの内容ではないかもしれない。・・・このあたりがジョンらしいのだが。


ちなみに「リミックス&デジタル・リマスタリング盤」シリーズとして、2000年に発売されてますが、
何故かこの『イマジン』にはボーナストラック無しです。


「イマジン」


2007年12月28日 19:35

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『サムタイム・イン・ニューヨーク・シティ』 ジョン・レノン

サムタイム・イン・ニューヨーク・シティ (Sometime In New York City)/ジョン・レノン(John Lennon)
ジョン・レノン(John Lennon)

72年の作品。Disc1はフィル・スペクターのプロデュースによるスタジオ録音。Disc2はライヴで、(3)~(6)はフランク・ザッパ&マザーズとの共演だ。政治的な内容の歌が多く、レノンのラディカルな面を浮かび上がらせてはいるが、作品としてはやや散漫。

■曲目リスト
ディスク:1
1. 女は世界の奴隷か!
2. シスターズ・オー・シスターズ
3. アッティカ・ステート
4. ボーン・イン・ア・プリズン
5. ニューヨーク・シティ
6. 血まみれの日曜日
7. ザ・ラック・オブ・ジ・アイリッシュ
8. ジョン・シンクレア
9. アンジェラ
10. ウィ・アー・オール・ウォーター

ディスク:2
1. コールド・ターキー
2. ドント・ウォリー・キョーコ
3. ウェル(ベイビー・プリーズ・ドント・ゴー)
4. ジャムラグ
5. スカンバッグ
6. オー

※2005年に発表されたリミックス&デジタル・リマスター盤では3曲(ディスク2の4〜6)が省略され、
代わりにボーナストラックが2曲追加されている。
14. リッスン・ザ・スノウ・イズ・フォーリング
15. ハッピー・クリスマス(戦争は終った)



2007年12月29日 11:56

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『マインド・ゲームス』 ジョン・レノン

マインド・ゲームス(Mind Games)/ジョン・レノン(John Lennon)
ジョン・レノン(John Lennon)

架空の国家「ヌートピア」をテーマとした作品。政治色の濃い前作『サムタイム・イン・ニューヨーク・シティ』とはうって変わって内省的な要素が強く、日本語で歌う楽曲やポップな表題曲も収録、耳なじみの良い1枚となっている。

1. マインド・ゲームス
2. タイト・As
3. あいすません
4. ワン・デイ
5. ブリング・オン・ザ・ルーシー
6. ヌートピアン・インタナショナル・アンセム
7. インテューイション
8. オンリー・ピープル
9. アイ・ノウ
10. ユー・アー・ヒア
11. ミート・シティ
-ボーナストラック-
12. あいすません (「あいすません」の初期ヴァージョン歌詞違い)
13. ブリング・オン・ザ・ルーシー (「ブリング・オン・ザ・ルーシー」のホーム・ヴァージョン)
14. ミート・シティ (「ミート・シティ」のオルタナティヴ・ヴァージョン)


1973年に発表されたジョン・レノンの第4弾ソロ・アルバム。
当初は『ヌートピア宣言』という邦題だった。全英6位・全米9位を記録した。


架空の国家「ヌートピア」をコンセプトにしたこのアルバムには、「ヌートピア宣言」というものが記されている。
ジョンとヨーコが新しい国家の設立を宣言するものだが、その日付が4月1日(エイプリルフール)というのも彼らなりのジョークである。
「6. ヌートピアン・インタナショナル・アンセム(ヌートピア国際賛歌)」という曲、これは6秒間の無音だ。
この沈黙に自分の好きな歌を思い浮かべればそれがヌートピア国歌になるというもの。
ジョン・ケージなどの前衛音楽にも繋がる趣向だが、ただの歌手ではないジョンのアーティスト&ユニークな部分が現れていて面白い。


前作『サムタイム・イン・ニューヨーク・シティ』と比べると、
口ずさみたくなるような曲が多く、非常に聞きやすいポップな仕上がりになっている。


表題曲「1. マインド・ゲームス」は、ジョンの平和思想を具現化した名曲。
個人的にジョンの一番好きな曲の1つだ。
日本人好みの美しいメロディー、広がりのある(ジョンらしくない?)アレンジなど文句なし。
サビで少し声を震わせて裏声で歌うところはぐっと来ます。

原曲はビートルズ時代に作られていて、当時のタイトルは「Make Love, Not War」。
エンディングのフェイドアウトするところで、さりげなくこの歌詞が歌われている。
平和を願う思いは変わらない。素敵だ。

Love is the answer!



▲マインド・ゲームス


2007年12月29日 13:27

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『ザ・ビートルズ・ボックス(ステレオ リマスター)』 ザ・ビートルズ

ザ・ビートルズ・ボックス(The Beatles Long Card Box)/ザ・ビートルズ(The Beatles)   ザ・ビートルズ・ボックス
(The Beatles Long Card Box)

ザ・ビートルズ(The Beatles)
オススメ度5
ビートルズのオリジナル・アルバム全14タイトルが21世紀最高の音質で蘇る。オリジナルの音源を4年がかりできめ細やかにデジタル・リマスターし、最も原曲に近いサウンドで収録。それぞれのアルバムに関するミニ・ドキュメンタリーを収録したDVD付き。

■ディスクリスト
[DISC 1] Please Please Me
[DISC 2] With The Beatles
[DISC 3] A Hard Day's Night
[DISC 4] Beatles For Sale
[DISC 5] Help!
[DISC 6] Rubber Soul
[DISC 7] Revolver
[DISC 8] Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band
[DISC 9] Magical Mystery Tour
[DISC 10-11] The Beatles
[DISC 12] Yellow Submarine
[DISC 13] Abbey Road
[DISC 14] Let It Be
[DISC 15-16] Past Masters
[BONUS DISC] ミニ・ドキュメンタリー



2009年9月9日、ついにビートルズのリマスターCDが発売された。

ザ・ビートルズ・ボックス


1987年にCD化されて以来初となる全曲のデジタルリマスターで、ファンには待望のリリース。
同時にこの『ステレオ・ボックス』と限定の『モノ・ボックス』も発売された。

今回のリマスターを機に、これまでモノラルで発売されていた初期4枚のアルバムも、
ステレオがレギュラー音源とされる方針のようだ。
自分のようにステレオ盤レコードに馴染んだ世代には、再びステレオ盤が高音質で聞けるのは嬉しい限りだ。


発売日の0時にはCDショップでカウントダウンする様子が、テレビのニュースでも流れました。
若い人が多かったのも印象的でしたね。
日本国内でも2日間で150万枚を突破したそうだ・・・。
もう40年も前のバンドが、これほど愛されているのは、その音楽の素晴らしさを物語っていると言えるでしょう。

ボックスは高額だが、バラで購入(38,600円)するよりも割安なので、
思い切って手に入れておく価値は十分にありそうだ。
・・・大きすぎて、収納場所には困るが(汗



<音について>
さて、今回のリマスターの基本姿勢ですが、
初CD化した当時よりも飛躍的に進化した最新技術を駆使し、最高品質の音をCDに納めるというものだ。
新たに変化させた音を作るのではなく「4人が当時聞いていた音を再現する」という形で進められた。


気になる音の仕上がりは、音量が大きくなり、格段にクリアになっています。
各楽器がそれぞれ際立って、歌も前面に出て聞こえてくる。
まるで目の前にあった壁が取り払われたような感じだ・・・
特に中期のアルバム『Magical Mystery Tour』あたりは、その違いがよく分かる。
変に今風に音圧を上げたりしていないのはほっとした。
是非、最高にクリアな音で、目の前で演奏するビートルズを体感して欲しい。


自分もレコーディング作業をする立場として、あえて言わせていただくと・・・
アルバムや曲によっては、やはり高音が強いのが気になったり、
コンプレッサー(リミッター)の効果が気になった。
リマスターという作業では、曲全体にエフェクターの効果がかかってしまうので、
イコライザーもコンプレッサーも相当慎重に、最低限にとどめる必要があるのだ。
ここがリミックスに比べて、シンプルゆえに難しいところ。

特に初期の録音ではもともとボーカルが歪んでいる曲もあり、
クリアになったことで、これまであまり気にならなかった歪みが気になってしまう部分もある。
古い音源をクリアにするということは、それだけ難しいということなんだよね。
今回のリマスタープロジェクトに、何故かジョージ・マーティンが携わっていないのも残念なことの1つだ。

現在のCDフォーマット(16bit/44.1khz)では、アナログ時代の高音の倍音成分までは到底カバーできないので、
この先はフォーマットの向上が必要になるのかもしれない。



  *  *  *


ザ・ビートルズ・ボックスのブックレット、ジャケット
▲ブックレットとジャケット
ブックレットはスタジオのショットなど貴重な写真が豊富。日本版は歌詞カードと日本語解説付き。
ジャケットは三つ折タイプで、かなりしっかりした作り。
左にブックレットを収納、右にディスクを収納する形だ。
ジャケットは指紋ががんがん付くので取り扱いが難しい気がする・・・(汗



ザ・ビートルズ・ボックスのCD盤面
▲盤面
LP時代のレーベルを復刻したデザイン。
これまでのCDは銀面バックにシンプルな文字だけの味気ないものだった。
音だけでなく、こうしたデザインも残していってくれるのは嬉しい。
 左上『Please Please Me』 右上『Magical Mystery Tour』
 下『The Beatles』の2ディスク



オマケ〜開封の仕方〜
ボックスの帯をそのままの状態で保存したい人は、
上部のシュリンク・フィルムをカッターで外箱に沿って四角くカットすると良いでしょう。
ザ・ビートルズ・ボックスの開封の仕方


▼ボックスの動画

内容がよく分かります。
ちなみにこちらは輸入盤でCDがむき出しになっているようですが、
国内盤はビニールのカバーに入っていて安心です。


2009年09月15日 23:22

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『ザ・ビートルズ・モノ・ボックス(BOX SET)(リマスター)』 ザ・ビートルズ

ザ・ビートルズ・モノ・ボックス(BOX SET)(リマスター)(The Beatles In Mono)/ザ・ビートルズ(The Beatles)   ザ・ビートルズ・モノ・ボックス(BOX SET)(リマスター)
(The Beatles In Mono)【初回生産限定盤】

ザ・ビートルズ(The Beatles)
オススメ度5
ザ・ビートルズのモノラル用ミックスの集大成ともいえるボックス。『プリーズ・プリーズ・ミー』からのオリジナル・モノ・ミックスのアルバム10枚とステレオ盤『パスト・マスターズ』に対応したアルバム未収録集の『モノ・マスターズ』を収めている。紙ジャケット仕様。

■ディスクリスト
DISC 1 プリーズ・プリーズ・ミー
DISC 2 ウィズ・ザ・ビートルズ
DISC 3 ハード・デイズ・ナイト
DISC 4 ビートルズ・フォー・セール
DISC 5 ヘルプ!
DISC 6 ラバー・ソウル
DISC 7 リボルバー
DISC 8 サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド
DISC 9 マジカル・ミステリー・ツアー
DISC 10-11 ザ・ビートルズ(ホワイト・アルバム)
DISC 12-13 モノ・マスターズ



2009年9月9日、全オリジナル・モノ録音185曲が最新のデジタル・サウンドでリリースされた。


ザ・ビートルズ・モノ・ボックス


『ヘルプ!』以降の6枚のアルバムがモノラルでCD化されるのは初。
長年のファンでも、聞いたことがない人が多いのではないだろうか。
そんな貴重な音源がリマスターで聞けるのは画期的な事なのだ。
さらに『ヘルプ!』『ラバー・ソウル』の2作は、ボーナス・トラックに
65年版のオリジナル・ステレオ・ミックスも収録している。
※この2枚は1987年の初CD化時に、ジョージ・マーティンがリミックスを行っている。


これら歴史的な音源だが、分売はされないので、
この限定ボックス・セットを逃さず手に入れておきたい。



■なぜ今モノなのか?
ビートルズが活動した60年代は、再生機がモノからステレオへ移行する時期にあったため、
モノラル盤とステレオ盤の2ミックスが作られている。
『ホワイト・アルバム』までは、基本的にモノでの再生を想定してレコーディングが行われていた。
当時のイギリスでは圧倒的にモノ再生装置のほうが普及していたためだ。
ビートルズ自身もモノラル・ミックスのみに立ち会っていたり、
マスタリングに費やした時間もモノラル・ミックスのほうが長い。
また、ジョンが聞いていたのもモノラル・ミックスだった。
このような背景からも、ビートルズが本当に聞かせたかった音は、
モノ・ミックスのほうに反映されているのだ。


そして、もう1つ!モノの人気の理由がある。
それは、ずばり別テイクが豊富に聞けるということだ。
ステレオとモノは、それぞれ個別にミックス・ダウンを行っているので、
同じ曲でもテイク違いやミックス違いの曲が非常に多い。
当時はトラック数が少なかったため、トラックダウンを行いながら、楽器やSEをリアルタイムで追加することもあり、
こうした楽器が別テイクだったり、SEの入るタイミングが違っている曲も多い。
また、フェード・アウトが遅い曲もあり、今まで聞けなかったアドリブ・ボーカルやギターソロが聞けるのも、
ファンにはたまらないのである。


<代表的な別テイク>
・プリーズ・プリーズ・ミー … ステレオではサビ後のAメロでジョンが歌詞を間違えている。
・恋におちたら … ステレオではジョンのボーカルがダブルトラック。モノはシングル。
・ヘルプ … ボーカルとタンバリンが別テイク。モノラルのほうが後日録り直したもの。
・サージェント・ペパーズ〜 (リプライズ) … モノにはエンディングにポールのアドリブ・ボーカルが入っている。
・ブルー・ジェイ・ウェイ … モノは、テープ編集によるコーラス、SEが入っていない。
・オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ … モノでは、イントロの手拍子がカットされている




■音の感想
今回のリマスター作業は、ステレオとモノで2班に別れ、
スタジオもスピーカーも異なる環境で行われている。
ステレオがより高音を立ち上げているのに対し、モノは控えめだ。
正直、87年CDとの違いがわかり辛いくらいだが、ステレオに比べてバランスのよい上品な仕上がりで好感がもてる。
もともと1トラックのモノラル音源に変化を加えることは非常に難しいことで、
これは非常に賢明なリマスター作業であったと評価できる。
モノ班がステレオ・リマスターを行ったものを聞いてみたいくらいだ。

また、マスターテープに起因するものだが、
ステレオ盤に比べてリバーブ成分が少なくミックスされている(特にアルバム『ヘルプ』)こともあり、
ボーカルがはっきりと非常にタイトに聞けるのは驚いた。



*  *  *



=ボックスの仕様=

ザ・ビートルズ・モノ・ボックス
引き出し式でCDが取り出しやすい。
ステレオ・ボックスに比べてコンパクトで、頻繁に聞くのにもストレスなく◎

ブックレット/ザ・ビートルズ・モノ・ボックス
▲ブックレットと日本語解説
あまり厚くないブックレットが1つ。日本版は日本語解説と歌詞が1冊。
日本語解説にはステレオとのテイク違いも付記されているので、参考になります。

ジャケット/ビートルズ・モノ・ボックス
▲紙ジャケット
モノ・ボックスは日本で生産されており、非常に丁寧な作り。
紙も厚く、LPのジャケットをそのまま縮小したようなクオリティの高さ。

モノ・ボックスの内紙袋
▲紙製内袋
懐かしいLP時代の紙製内袋もついている。芸の細かさに感涙。
今回のリマスターは、こうした文化を残してくれている点でもポイントが高い。


ザ・ビートルズ・モノ・ボックスの盤面
▲盤面
LP当時のレーベルを復刻した盤面がカッコいい。
ステレオ盤が大きく「STEREO」と表記されているのに対し、「MONO」表記はなし。
当時はモノがレギュラー盤だったことを、こうしたところからも感じ取れる。
左上『プリーズ・プリーズ・ミー』 右上『ヘルプ!』
左下『マジカル・ミステリー・ツアー』 右下『ザ・ビートルズ』


*  *  *



オマケ〜開封の仕方〜
開封の仕方/ザ・ビートルズ・モノ・ボックス
ボックスの帯は大きくて収納に困るので、そのまま保存したい場合は、
引き出し部分のシュリンク・フィルムをカッターで四角くカットすると良いでしょう。


▼モノ・ボックス動画


2009年09月16日 15:11

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