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『ロング・ラン』 イーグルス
●本作より、ベーシストとしてティモシー・B・シュミットが参加。ダークな官能美に包まれた70年代最後のアメリカン・ドリームを体現する実質上のラスト・アルバム。
(1979年/第6作目/全米アルバム・チャート:9週連続第1位)
■曲目リスト
1. ロング・ラン. 03:43
2. 言いだせなくて. 04:54
3. イン・ザ・シティ. 03:45
4. ディスコ・ストラングラー. 02:45
5. ハリウッドよ永遠に. 06:28
6. ハートエイク・トゥナイト. 04:26
7. ゾーズ・シューズ. 04:54
8. ティーンエイジ・ジェイル. 03:44
9. グリークスはフリークスお断り. 02:19
10. サッド・カフェ. 05:35
イーグルスの6thにして、実質上のラストアルバム。
1979年9月に発表され、アメリカでは8週間にわたって
アルバムチャートの1位にとどまる大ヒットになった。
前作『ホテル・カリフォルニア』から2年半という間隔を置いての発表。
『ホテル・カリフォルニア』の空前の大ヒットで、決定的な名声を手にした彼らは、
プレッシャーとの戦いもあったでしょうし、
音楽的にも達成感、やりつくした感があったと思われます。
このような過程もあり、完成したアルバムは、ジャケットが表すように、
ダークで重苦しさを感じさせる音に仕上がってます。
ライヴでもよく演奏される「ハートエイク・トゥナイト」は、
シャッフルのリズムにのせて、美しいコーラスも聴けます。
聴き所はやはりバラードの2曲「2. 言いだせなくて」「10. サッド・カフェ」。
「サッド・カフェ」の“実現した夢もあり、消えてなくなってしまった夢もある”
という歌詞がせつなさを誘います。
曲調も静かで寂しく、本作のラストであり、そしてバンドの最後を飾っています。
『ロング・ラン』 はしっかりと作りこんでいますが、
個人的には、『ホテル・カリフォルニア』に感じた世界観、
景色というものがあまり見えてこないのが残念。
「言いだせなくて」や「サッド・カフェ」の路線でもっとがんばってほしかった。
投稿者 SAKAKI : 2006年02月05日 17:58
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