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『マイ・シェリー・アモール』 スティーヴィー・ワンダー
1969年発表のアルバム。60年代の彼のラブ・バラードの代表的作品とされるタイトル・チューンや全米ソウル・チャート5位を記録したロン・ミラーの名曲「イエスター・ミー」などを収録。
■曲目リスト
1. マイ・シェリー・アモール
2. ハロー・ヤング・ラヴァーズ
3. アット・ラスト
4. ハートに火をつけて
5. いそしぎ
6. 君と僕
7. 真珠
8. 誰かが知っている
9. イエスター・ミー
10. アンジー・ガール
11. ギヴ・ユア・ラヴ
12. あなたは僕のもの
1969年に8月にリリースされた13枚目のアルバム。
「フォー・ワンス・イン・マイ・ライフ」が大ヒットし、
モータウンの若手スターとして人気急上昇の時期で、
ちょうど自ら作詞、作曲、プロデュースを担っていく過渡期にもあたる。
このアルバムでは、自作曲は5曲に過ぎないが、
才能が大変な勢いで開化しはじめている。
当時のスティーヴィーは1ヶ月に150曲もの作品を書いたことさえあったらしい。
・・・単純計算1日に5曲ということになる。すごいエネルギーだ。
タイトルチューン「マイ・シェリー・アモール」は、
スティーヴィーが、ビートルズの「ミシェル」に影響されて作った曲で、
(正直、「ミシェル」には勝てないかも知れないが)
当初シングル「アイ・ドント・ノウ・ホワイ」のB面として発表された。
A面が中ヒットであったのに反して、「マイ・シェリー・アモール」のほうにリクエストが殺到し多くのラジオで流れる事となった。
これを受けてこのアルバムでフィーテャーされることになった。
アルバムのラストにもオリジナル曲が3曲並んでいるが、
どの曲もメロディーが綺麗で、ポップさに驚く。
「ギヴ・ユア・ラヴ」はスタンダードナンバーを聞いているような錯覚にさえとらわれる。
隠れた名曲だと思う。
ロン・ミラーが書いた「イエスター・ミー」は、ポップでコマーシャルな曲で、
10月にシングルカットされ最高7位にまでいく。
他にもドアーズの「ハートに火をつけて」、スタンダード「いそしぎ」を収録するなど、
全体にソウル色が薄れ、サウンド的にも過渡期にあるアルバムだ。
▲マイ・シェリー・アモール
投稿者 SAKAKI : 2006年11月01日 13:37
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