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『青春の軌跡』 スティーヴィー・ワンダー
71年発表のアルバム。全曲が当時の妻であったシリータ・ライトと共作で、大ヒット曲「愛してくれるなら」では彼女とのデュエットを披露している。全体的に美しい楽曲が印象的な作品。
1. ルック・アラウンド
2. 気がむくままに
3. あなたの兵士
4. 悲しみの中から
5. 愛してくれるなら
6. 打ち明けたい
7. 幸福への道
8. 夏に消えた恋
9. 瞳の中の太陽
1971年に録音された『青春の軌跡』では、
ソングライター、アレンジャー、プロデューサーとして自己主張できる立場を獲得。
スティーヴィーは70年、前アルバムタイトル曲「涙をとどけて」を共作したシリータ・ライトと結婚する。
残念ながら長くは続かず翌71年には離婚しているのだが・・。
このアルバムでは、収められた9曲すべてをシリータ・ライトと2人で共作している。
そのシリータのコーラスも所々で聞ける。
実験的な感触のアルバムで、散漫な印象もぬぐえないが、
アルバム全体から、これまでできなかったことを自由にやっている感じが伝わって、
聞く側を楽しくさせてくれる。
1曲目「ルック・アラウンド」のシンセサイザーのイントロから、
このアルバムがこれまでとは全く違うことを宣言しているようで印象的だ。
続く「気がむくままに」では、ファンキーなクラヴィネットをフィーチャー。
後に発表するアルバム『トーキング・ブック』『インナーヴィジョンズ』に繋がるようなアレンジが気持ち良い。
このアルバムを機に次のアルバムでは更にファンク色を増して、
すごい世界へ向かっていくことになるのでした。
投稿者 SAKAKI : 2006年11月02日 13:12
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