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『心の詩』 スティーヴィー・ワンダー

心の詩(Music of My Mind)/スティーヴィー・ワンダー
スティーヴィー・ワンダー

1972年の『トーキング・ブック』から『キー・オブ・ライフ』までが、スティーヴィー・ワンダーの怒涛の才能が爆発した時期の傑作群として知られているが、これはその前夜に製作されたアルバム。とはいえクオリティ的には、それらの傑作に決して劣らない出来。自らの音楽的なアイデンティティを確立した1枚と言える。

1. ラヴ・ハヴィング・ユー・アラウンド
2. スーパーウーマン
3. アイ・ラヴ・エヴリ・リトル・シング
4. スウィート・リトル・ガール
5. 輝く太陽
6. ガール・ブルー
7. シームズ・ソー・ロング
8. キープ・オン・ランニング
9. 悪魔


通算16枚目のオリジナルアルバムとなる『心の詩』は、
プロデュースはもちろん、作曲、楽器演奏を含め、ほとんど全てを1人でやってのけた、
スティーヴィー黄金の70年代の幕開けを告げる作品。

『ファースト・フィナーレ』までのいわゆる4部作のスタートだ。

巨大なシンセサイザーを持ち込んだ音作りにはまったスティーヴィーは、
レコーディングにのめりこみ、その費用だけでも25万ドル近くかかったと言う。
制作をはじめた1年後には、完成したリズムトラックは35曲に及んだ。
その中から生まれたのが本作『心の詩』なのだ。

サウンド的にも、スティーヴィー流のファンク、シンセサイザー、
瞬間的に転調するリフなど、『インナーヴィジョンズ』への布石ともいえる内容。


特に【1】ラヴ・ハヴィング・ユー・アラウンドは、ファンキーで最高。
【5】 輝く太陽や【6】ガール・ブルーなども
『インナーヴィジョンズ』に入っていてもおかしくない曲だ。

じっくりと聞かせる【2】スーパーウーマン、壮大な【9】悪魔もすばらしい。


一般的にはマイナーなアルバムだが、
ベストアルバムにあげる人もいるほど完成度の高いアルバムだ。

個人的には、次の『トーキング・ブック』『インナーヴィジョンズ』には及ばないとは思っているが、
スティーヴィー全盛期を告げる1枚であることは間違いないだろう。



投稿者 SAKAKI : 2006年11月03日 15:30

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