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『キー・オブ・ライフ』 スティーヴィー・ワンダー
76年発表、クラシックとしての風格さえ漂う、彼の最高傑作とされる2枚組大作。とにかく単純に魅力的な曲が、これでもかと詰まっているすばらしいアルバム。
不思議な旋律や深遠な愛を描く名曲が収められている。
■ディスク:1
1. ある愛の伝説
2. 神とお話し
3. ヴィレッジ・ゲットー・ランド
4. 負傷(コンチュージョン)
5. 愛するデューク
6. 回想
7. 孤独という名の恋人
8. 楽園の彼方へ
9. 今はひとりぼっち
10. 出逢いと別れの間に
■ディスク:2
1. 可愛いアイシャ
2. 涙のかたすみで
3. ブラック・マン
4. 歌を唄えば
5. イフ・イッツ・マジック
6. 永遠の誓い
7. アナザー・スター
8. 土星
9. エボニー・アイズ
10. 嘘と偽りの日々
1976年に発表し、グラミー賞を総なめにしたポピュラー音楽の歴史に残る大名盤。
当時は2枚組LPプラス4曲入りEP盤という形でリリースされ(現在は2枚組みCD)、
14週連続全米1位を記録した怪物アルバムだ。
“70年代4部作”でファンク色を強め、神がかり的なアルバム『インナーヴィジョンズ』を送り出したスティーヴィーだが、
この『キー・オブ・ライフ』ではそのファンク色はやや影を潜め、落ち着いたR&Bテイストのアルバムに仕上げている。
なんとなく80年代以降のスティーヴィーのイメージにも重なる。
一説には『キー・オブ・ライフ』制作中には3000曲を作り、700曲を録音したとも言われるように、
インストゥルメンタルナンバーを含む様々なタイプの曲が収録されており、創作意欲に溢れた内容となっている。
「回想」「愛するデューク」「アナザー・スター」「永遠の誓い」がシングルカットされているが、
シングルカットされていない「可愛いアイシャ」などもポップで、彼の代表曲として親しまれている。
ビートルズを意識して作ったという曲もあるようで、ビートルズに大きな影響を受けていたことがわかる。
ストリングスを使ったアレンジ、アルバムとしてのトータル性では、
『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』。
アルバムのボリューム、様々なタイプの曲という点で『ホワイトアルバム』、
サウンドの完成度の高さでは『アビイ・ロード』といった
ビートルズのアルバムをあわせ持ったような名盤もいえるかもしれない。
投稿者 SAKAKI : 2006年11月04日 20:00
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